2025年春アニメ『機動戦士ガンダムジークアクス』第4話で、ガンダムファンの間に大きな衝撃が走りました。
登場した新型モビルスーツが「見た目はジム、でも名前はゲルググ」という、従来のガンダムシリーズの常識を覆すサプライズが話題となっています。
SNSや掲示板では「ジムなのにゲルググ!?」「これが新時代の量産機か」といった驚きや考察が相次ぎ、注目度はますます高まっています。
「ジムそっくりなゲルググ」― その正体とデザインの妙
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— 大志Mk-2 (@TaiMk2) April 29, 2025
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お前ずいぶんと顔変わっちまって・・・#ジークアクス #GQuuuuuuX pic.twitter.com/XtfMllPCCW
第4話で登場したこの機体は、連邦所属の魔女シイコ・スガイが搭乗するMS。ぱっと見は誰もが「ジム」と思うほど、白い頭部と赤いボディ、シンプルなシルエットが特徴的です。
しかし、劇中で明かされた正式名称は「ゲルググ」。このギャップが、視聴者や登場キャラクターたちに強烈なインパクトを与えました。
このゲルググのデザインは、従来のジオン系MSであるゲルググとは大きく異なり、むしろ連邦の量産機ジムに近い外観となっています。具体的には、
- 頭部のバイザーやゴーグル型カメラ
- 直線的でシンプルな胴体デザイン
- ジムを彷彿とさせる赤と白の配色
- しかし、口元や肩アーマーなどにゲルググらしい意匠が残る
といった特徴が混在し、「ジムとゲルググの融合体」とも呼べる独特な存在感を放っています。
このデザインの妙について、アニメ誌や公式インタビューでも「両者の技術や思想が交錯する世界観を象徴する意図的なアレンジ」であることが語られています。
視覚的なサプライズだけでなく、物語や設定面でも深い意味が込められているのです。
なぜゲルググがジムに似ているのか? 物語的・設定的背景
今回の「ジムそっくりなゲルググ」が生まれた背景には、ジークアクス独自の世界設定や、物語の流れの中での技術進化が大きく影響しています。主な考察ポイントを挙げてみましょう。
- ガンダム技術の流出と融合: 本作の世界では、ガンダムの設計データがジオン側にも流出し、両者の技術が混ざり合う状況が生まれています。ジオンはガンダムの技術を取り入れつつ、自陣営のゲルググに反映させた結果、ジムに近い外観のゲルググが誕生したという説が有力です。
- 裏取引・勢力間の駆け引き: ゲルググはジオンから連邦へ横流しされた機体であり、裏取引や勢力間の思惑がMS開発に影響を与えている描写も見られます。これにより、従来の「連邦=ジム」「ジオン=ゲルググ」という単純な図式が崩れています。
- マグネットコーティングのテスト機: このゲルググは、原作でアムロのガンダムに施された「マグネットコーティング」のテスト機として開発されたという設定も示唆されています。従来のゲルググとは異なる実験的な仕様であることが、外観の違いに表れているのです。
- 量産機の新しい価値観: 物語上、量産機は「数で押すだけ」の存在から、技術・データの集積やパイロット適応性の高さなど、より多様な価値観を持つようになっています。その象徴が「ジムそっくりなゲルググ」なのです。
このように、ジークアクス世界では「ガンダム」「ジム」「ゲルググ」といった機体同士の技術的・歴史的な境界が曖昧になり、既存の枠組みを超えた新たなMS像が描かれています。
ファン・ネット上の反応 ―「ジムだと思ったらゲルググ!」
SNSやレビューサイトでも、「ジムだと思ったらゲルググだった!」「ゲルググなのかジムっぽいやつ!!」といった驚きや称賛の声が多数上がっています。
特に、長年ガンダムシリーズを追い続けてきたファンにとって、こうした“ミスリード”は新鮮な驚きとなっています。
「見た目はジム!しかし機体名なんとゲルググ!良いセンスですね!始めて機体名知った時びっくりでした。」
「このゲルググ原作の物とは大きく異なり、どちらかと言えば見た目がジムなのは、ガンダムをベースにして作られたもの故なのでしょうが、どことなく口元にはゲルググらしさが残っているのが印象的です。」
また、ジムの特徴であるシンプルなデザインに、ゲルググのディテールやジオン的な意匠が加わったことで、「イケメンなジム」「新しい量産機の形」と好意的な評価も目立ちます。
さらに、「このデザインならプラモデル化しても売れそう」「新たな量産機のアイコンになりそう」といった商品展開への期待も高まっています。
「ジムそっくりなゲルググ」が示すガンダム世界の進化
今回の演出は、単なるファンサービスやデザイン遊びにとどまらず、ジークアクスという新たな世界観における「量産機の進化」「技術の融合」「勢力の再編」といったテーマを象徴しています。
従来の「連邦=ジム」「ジオン=ゲルググ」という明確な区分が崩れ、物語の中で技術や思想が混ざり合うことで、MS同士の個性や物語の厚みが一層増しています。
また、「ジムそっくりなゲルググ」は、量産機の存在意義そのものを問い直す存在でもあります。
これまでのガンダムシリーズでは、ガンダム=高性能な試作機、ジム=量産型、ゲルググ=ジオンの高性能量産機という明確な棲み分けがありました。
しかし、ジークアクスではその境界が曖昧となり、「量産機であっても個性や技術の粋が詰め込まれている」「量産機同士の技術的な競争や融合が物語を動かす」といった新しい価値観が提示されています。
今後も「ジムなのかゲルググなのか?」と視聴者を惑わせる新型機の登場が期待され、シリーズの進化とともにファンの考察もますます盛り上がっていくことでしょう。
まとめ ― ジークアクスが描く「量産機」の新たな価値
『ガンダムジークアクス』第4話で話題となった「ジムそっくりなゲルググ」は、単なるデザインのミスリードではなく、物語世界の必然と進化を象徴する存在です。
ガンダム、ジム、ゲルググ――その境界を越えた新世代MSの登場は、今後の展開にも大きな影響を与えることでしょう。
これからのガンダムシリーズがどのように量産機の意義やデザイン、物語への関わり方を進化させていくのか、ファンとしては目が離せません。
ジークアクスの今後のストーリーとともに、「ジムそっくりなゲルググ」の活躍にもぜひ注目していきましょう!

